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一昨年よりGSSで継続してきたEdu-Talkプロジェクト。今月で最後の回を迎えました。 今回の登壇者は、小学生の時に渡米し、現地の小中高で学び、米国難関大学を卒業後、建築デザイナーとして米国の企業に勤めるMさん。 もともと告知させていただいていたテーマ「米国親子留学」は、社会情勢や円安などの影響もありとてもハードルが高いものになってしまいました。 そのため、Mさんには海外で学ぶことの意義などについて幅広く語っていただき、現在子育て中のRさんとの対談方式で行いました。 ◾️ 9歳で渡米して良かったこと12年以上にも及ぶ米国留学を経験された中で、良かったと感じていることについてお聞きしました。そのひとつは、多様な価値観の中で、自分自身のルーツや文化について、アイデンティティの意識が持てたことだと語ってくれました。 自分の文化に向き合い始めると、何気なくやっている行動に、意味を持つようになる。例えば毎日のようにお風呂に入る文化や、神社でお詣りする習慣など。アメリカの友人たちに説明する機会も多いし、自分のことを知ってもらいたい、自分の中でももっと知りたいという思いが膨らんだおかげで、自分自身の学びが深まり、自己表現の幅が広がったそうです。 逆に、日本で幼少期を過ごしてよかったことは、日本語で基礎学力を身につけれたこと。Mさんは東京で小学受験も経験し、渡米前には中学レベルの英語力はつけていました。自分にとって、それがとてもアドバンスに働き、助けになったと話してくれました。 渡米後は、アメリカの現地学校の授業がメインで、夏休みに日本の国語、算数、理科、社会の教科の1年分を毎年先取り学習してバランスを取っていたそうです。 日本語で先に知識を整理して入れた上で、英語で学び直し、定着させる。また読書が好きで、日本の小説や文学も数多く読んできたので、漢字も問題なく読めるようになったと話されていました。 ◾️ 海外体験を積む大切さ全体の会話の中で、留学という形にとらわれず、親子で海外体験を積む、または子ども自身が海外でチャレンジすることがとても大事ということは、今回参加したみんなが共感するところでした。 とはいえ「海外を知る」ということの意義はわかっていても、簡単なことではないことも事実。限られた時間、費用の中で何が良いのだろうか、というのは多くの保護者の皆さんが悩むところだと思います。 近年、日本国内でも、学びの選択肢は広がりつつあります。いろいろなサポートやアプローチが混在している中で、「子育てをしていると何が正しいかはわからない。英語に特化した学校に通わせているが、英語も日本語も中途半端になるのではと不安になる」というRさん。 日本語も英語もネイティブ並みの語学力を持つMさんは「アメリカの大学で様々なバックグラウンドを持つ友人たちと交流していると、語学は本人次第で後からでもカバーできる領域だと感じます」と答えてくれました。 続けて、いろいろな教育を受けてきた友人たちに囲まれて思うのは、「完璧な子ども時代や教育などはなく、経験したことはすべてがつながりプラスになる」ということだと語ってくれました。 ◾️ 自分と向き合い続けた道世界中から集まった尊敬し合える友人たちの中で大学時代を過ごすことができたことを、Mさんはとても感謝しているそうです。
今回の対談の中では「小さな時に渡米してからずっと、自分のすべてを注ぎ込んだ留学生活だった」と表現されていたのが印象的でした。 これまでEDU-TALKに登壇者として協力してくださったみなさんにも、自分の海外体験を振り返っていただくと、自分と向き合い続けてきた道のりだったと異口同音に語ってくれたように感じます。 国内のインターナショナルスクールや海外のボーディングスクール、あるいは親子留学でも、どの道を選んでもその道のりは決して容易ではありません。それでも今、国内外で活躍されている方々の姿は、日本の義務教育ルートからあえて外れる覚悟と、それに伴う努力の積み重ねの結果であると思います。 自分で選んだ道。だからこそ後悔なく頑張ることができたのかもしれません。これから選択される次の世代のみなさんの参考になれば幸いです。 これまで協力くださったみなさん、本当に貴重なお話をありがとうございました。心より感謝申し上げます。 担当:河合
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