2024年3月29日、京都の御所北にある臨済宗 相国寺 塔頭 養源院にて、新生・おかげまいりプロジェクト「道」〜ふれる〜 京都研修 2024春 が実施されました。これからの時代を担っていく次世代の子どもたちに、日本文化の中に息づく「道」にふれる場を、と多くの皆様にご協力いただき実現することができました。 当日は京都と東京から13名の子どもたちが参加、学生ボランティアと保護者も一緒に参加させていただきました。主にこの夏のフィジー研修に参加する予定のメンバーたちです。 まず全員での顔合わせの後、坐禅指導・法話を、養源院の平塚景山副住職に行っていただきました。元気いっぱいの子どもたちが本堂に入ると、緊張した面持ちで急に静かに・・・。子どもたちにわかりやすいようにと事前に資料もご準備いただき、禅についてのお話を伺いました。その後、2回の坐禅を体験し、終わる時にはみんなの顔の表情が変わっていました。終了後、子どもたちやボランティアスタッフからは感想が寄せられましたが、こころに残るお言葉がそれぞれに違ったのは印象的でした。「人の一生は一呼吸の間である」というお話から「今を大事にしたいと思った」と語ってくれた子どももいました。 茶道体験は、裏千家正教授の小泉宗敏先生にご指導いただきました。「挨拶で人となりがわかるものです」と、まずは座り方、お辞儀の仕方について教えていただきました。世界の第一線で活躍されているリーダーも小泉先生のもとで練習されたというこぼれ話もありました。小泉先生の素晴らしい教えはもとより、子どもたちの吸収力にも驚かされました。ご指導の後の男の子たちは凛々しく、女の子たちは美しい佇まいに・・・。実際にお茶をたてる体験もさせていただきました。 養源院の大奥様にご案内いただいたお庭と茶室見学も、なぜこのような作りになっているのか、昔の人は何を大事にしていたのか、先人の智慧と工夫に子どもたちから質問が続いたそうです。 養源院は一般公開されていないお寺になりますが、素晴らしい空間と庭園、茶室を堪能させていただける贅沢な時間となりました。 場所の空気感はもとより、教えてくださった先生方の言葉の一つ一つ、佇まいのすべてが美しい日本の文化であり、こころなのだと感じる一日となりました。なぜ日本文化体験を京都で開催することにこだわるのかは、参加いただければ実感していただけると思います。 最後に、この日のために準備してくださり当日も裏方で支えてくださった皆様、様々な形で活動を支援くださっている皆様に心より感謝申し上げます。運営スタッフ一同、今回の経験を大切に、次の開催に向け精進してまいりたいと思います。ありがとうございました。
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1月18日、東京・渋谷にて、GSSの卒業生に集まっていただき、インタビューを行いました。 GSSのさまざまなプログラムに参加してくれた4名に集まってもらいました。現在は、 社会人1〜2年目、また大学3〜4年生というメンバーたち。小学生から高校に上がるまで、日本で京都研修やリーダーシップ研修を経験し、グアム、フィジー、アメリカ研修にも参加しました。 いま振り返ると、こうだった・・・という話から、その後どんな影響があったか、というような話まで、ぶっつけ本番、そのままの声を収録させてもらいました。2月18日のEDU-TALKで、当時の写真のスライドショーとともに、ご紹介する予定です。 EDU-TALKでは、このインタビューの様子をお伝えした後、フィジー研修の記録ムービーもご紹介します。彼らの話していたフィジーの体験の様子を見ていただけたらと思います。 さて、今回このような企画をさせていただいたのは、この3月に京都研修、7月にフィジー研修を行うのですが、先輩として、今年参加する小学生と中学生に向けて語ってほしいというご要望があったため。忙しい中、快く引き受けてくれて、運営側としてもそんなふうに思っていてくれたんだ!という嬉しい発見もたくさんあり、とても有り難かったです。 GSSの活動に興味のある方がいらっしゃいましたら、この機会にお申し込みいただき、ご視聴いただけたら幸いです。お申し込みいただくと、過去のアーカイブ動画にもアクセスしていただけるようになります。 お申し込みは下記のクリックボタンから。活動支援のための寄付金付きと、無料お申し込み、どちらかお選びいただけます。どうぞよろしくお願いいたします。 10月20日金曜日、北海道美瑛町役場のDX推進研修にて、「DXと文化」をテーマにした講義とワークショップをさせていただきました。 当日は「DXってなに?」「DXの先には?」というトピックで講義させていただきました。デジタル文化を理解するということは、欧米文化の根底にあるものを理解しないと難しいので、よりコアな文化的な価値観についてご紹介しました。その後、デジタル文化導入における組織への影響や変化についてお話しさせていただきました。 ワークショップでは、通常は自己文化を理解するところから始めるのですが、美瑛町では2016年よりまちづくりワークショップを続けられていて、「美瑛町共通ビジョン」を掲げたまちづくりを推進されています。その長年の取り組みにより、美瑛町の文化アイデンティティーはすでに明文化されておりましたので、次のステップへと進めることができました。 「DX」・「美瑛町共通ビジョン」・「Z世代の価値文化」を組み合わせたまちづくりワークでは、参加者の皆さんの知識や意識がとても高く、短い時間にもかかわらず、すばらしいチームプレゼンが繰り広げられ、有意義な時間となりました。美瑛町では、対話からアクションへつなぐという経験も積まれてきているので、これからがとても楽しみです。 DXと聞くと、よくわからない、難しいと思う方も多いかと思うのですが、文化対応教育学をベースにしているPOSIDの理論では、DXに対しても文化の変化と捉えます。どんな団体、企業や組織も独自の文化アイデンティティーをもっています。自己の文化を理解し守りながら、デジタル文化を理解することで新しい組織づくり、次世代型リーダー育成へとつながれば幸いです。 このような機会をくださった美瑛町役場の皆さん、本当にありがとうございました!
EDU-TALKシリーズ 第1回「多様性とアイデンティティー教育」を10月15日にオンライン開催しました。 「学びの輪を広げよう」「教育の選択肢を広げよう」という思いでスタートした、このトークシリーズ。 まずは「真の多様性」について、GSS共同代表の河合聡子(教育コンサルタント)からお話しさせていただきました。多様性のある社会の実現に向けて、さまざまな取り組みがされている中で、何か大切なことが抜け落ちているような感覚があるというところから、日米の教育比較をしながらご説明しました。 後半は、同じくGSS共同代表を務める足立真理(フリージャーナリスト)が加わり、「日本の教育」「ジェンダーギャップ」「メディアリテラシー」という3つのテーマで語り合いました。活動を始めた2009年からの歩みも振り返りながら、これから何が必要になってくるかという視点からも話が広がりました。 見落としがちな大切なことを見つめ直し、GSSとしても活動を継続していきたい分野を再確認させていただいた機会となったように思います。 気づきからアクションへ。次世代につなぎながら、やれることを少しずつでも実現していきたいと思います。 ご興味のある方は、アーカイブ録画リンクをお送りしておりますので、ぜひお気軽にお申し込みください。 |
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