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9月26日(土)の午後、会場であるAP渋谷道玄坂に、小学生とその保護者、総勢35名ほどが詰めかけました。この日、「こども体験ラボ・せかい探求コース」がお迎えした国は、ポーランド共和国。 ポーランドへのバーチャルツアーオープニングの挨拶の後は、今回初お目見えの没入スペースへ。こどもたちを囲むような巨大パノラマスクリーンに映し出されたのは、実際のポーランドの街並み、行き交う現地の人たち、世界遺産に登録された歴史的建造物や夜空を彩る花火。そして深い森の情景やヨーロッパバイソンの歩く姿などなど。 実際に街を散策しているような臨場感と迫力のある映像に包まれた子どもたちは、まるで本当にポーランドの地に降り立ったかのような感覚を味わっていたようです。東京にいながら、すでに「旅」が始まっていました。 ヨアンナさんが誘う、ポーランドという国映像体験の余韻が残るなか、この日のゲスト、ポーランド広報文化センター副所長のヨアンナ・バラノフスカさんが登壇。先ほどの没入スペースに映し出されたクラクフという街は、日本でいう奈良や京都のような美しい街であることや、南にある深い森のお話。こどもたちが映像で見つけてバイソンがどこに生息しているかなども教えてもらいました。 続いて始まったのが、ポーランドについての基礎講座。日本とほぼ同じ面積で人口は日本の3分の1。ポーランドで使われているコインも触らせてもらったり、ポーランドの伝統料理やお菓子の数々を美味しそうな写真と共に紹介いただきました。 ポーランド語も教えてもらいました。「こんにちは」を意味する「ジェン・ドブリ」を教わると、子どもたちは臆することなく大声で復唱。慣れない響きの言葉を、楽しそうに何度も口にする姿が印象的でした。 話題は自然と、ポーランドが生んだ偉人たちへ。作曲家ショパン、そして科学者キュリー夫人。名前は知っていても、ポーランドという国とは結びついていなかった子どもや保護者も多かったようで、「意外と有名人がいるんだね」という声が会場のあちこちから聞こえてきました。 白熱のクイズコーナー説明のあとは、体を動かすクイズタイム。「AかBか」で会場内を実際に移動して答える方式で、緊張感と一体感が生まれました。 先ほどの基礎講座で教えてもらった内容が出たら、「知ってるー!」と自信満々で移動するこどもたち。後半は、「ポーランドの国旗の『白』が意味するものは?」「ポーランドの有名なお菓子は?」——見た目以上に難易度の高い設問が続き、正解するたびに歓声が、外れるたびにため息とも笑いともつかない声があがりました。会場は終始、大はしゃぎの熱気に包まれました。 手を動かして、伝統クラフトを知るクイズで盛り上がったあとは、待ちに待ったクラフト体験の時間。この日用意されたのは、切り絵、塗り絵、ビーズ作りという、ポーランドに伝わる3つの伝統工芸です。子どもたちはそれぞれ好きなものを選び、思い思いに手を動かし始めました。 なかでも切り絵は簡単ではありません。色画用紙を小さく折りたたみ、慎重にハサミを入れていく・・・そして、恐る恐る紙を広げた瞬間——そこに現れたのは、左右対称の美しい模様。「できた!」という声とともに、小さな芸術作品が次々と誕生していきました。 本場の味、そしてポーランドからの贈り物クラフトに没頭したあとは、待望のおやつタイム。ポーランドに帰国されて日本に戻ってきたばかりのヨアンナさんが、現地で買ってきてくれた人気のお菓子たち。
ハート型のシナモンクッキーや、ポーランドの子どもたちが大好きだというチョコレート菓子や、中にフルーツシロップが入っているゼリーなどが振る舞われ、それぞれの味に子どもたちの表情がほころびました。「包み紙がかわいい!」「こんなデザインのお菓子は日本にはないよね!」と親子で会話が弾み、異国のお菓子を口にしながら、この日学んだポーランドがぐっと身近な存在になった瞬間でした。 そして最後には、ヨアンナさんから思いがけないプレゼントが!子どもたち全員に、絵本や漫画などポーランドに関する3冊の書籍が手渡されました。予想外の贈り物に、会場は一段と大きな歓声に包まれました。 迫力のある映像でポーランドを体感し、クイズで学び、クラフトで実際に触れ、味覚でも感じる。五感全てを通して、この日はどっぷりとポーランドの文化に浸った一日となリました。 (執筆:足立)
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みんなでやりきるチカラ最終日は、足りないものを自分たちで買いに行く「買い物ツアー」から始まりました。昨日から作っておいた買い物リストを持って、意気揚々出かけていきました。 買い物を無事に終え、戻るや否や、早速未来船づくりに取り掛かりました。 船の左側はBoysチームのデザインをもとに、赤、青、緑の画用紙を貼り付け。昨日リーダーを中心に枚数を計算して、それぞれが覚えていた画用紙。おかげで材料はちゃんと揃っています。14枚の列を三段。あとは根気よく貼っていくだけ。同じ作業は飽きるもの。メンバーが入れ替わる中、最初から最後までやり切ってくれたのは、みんなから頼られている中学生リーダーでした。 2階建のパーツも、男の子たちには大きさやバランスにこだわりがあり、みんなでああでもない、こいでもないと、全員で相談して決めました。女の子サイドの部分も2階建部分は、男の子の担当。オムライス号のデザインを落とし込みます。 2階建のパーツの下にあたる船の中は操縦席。二人が座ってオールが漕げるか、変わるがわる実験し、オールの動きを確認していました。 右側のGirlsチームのこだわりは、ピンクの大きなリボン。ドアの上に飾りたい!でもそうするとドアが開けづらくなる。みんなで相談してデザインのし直しもうまくいきました。そしていつの間にか、船の入り口は「三つ星ホテル」という看板ができていて、キッチンにはメニューやテーブルも用意されていました。 未来船づくりもいよいよ大詰め。女の子たちは、飾り付けも気になるところですが、レストランのオープンに大忙し。作業に追われる男の子を捕まえて招待したり、大人スタッフに「お飲み物は?」と注文をとりに行ったりと大忙し。一番人気は、泡が立つ生ビールジョッキ。おすすめ料理はハンバーグでした。 子どもたちのアイデアで、日本の旗、ウクライナの旗も整備し、3日間かけてつくりあげてきた船が完成しました。 そして最後を飾ったのは「セレブレーション・パーティー」。 全員が乗船完了。みんなでクラッカーを持って準備万端。 リーダーの「出航!」という声と約束していたアヒルの汽笛を合図にクラッカーを鳴らし、無事に出航することができました。 そしてみんなで乾杯してパーティーの始まり。スタッフが特別に用意してくれたドーナツ。チョコドーナツが大人気でみんなも大盛り上がり!「美味しい!こんな美味しいドーナツ初めてだ!」と嬉しそうに食べてくれる男の子も。 ひと段落したら、女の子たちはレストランの再オープン。男の子たちは、釣り遊びをする子、ボール遊びをする子、自由な時間を満喫しました。 3日間を終えて初日、会場に集まった子どもたちの表情には、初めて顔を合わせる緊張がにじんでいました。自己紹介の声も小さく、発言する子はほんの一握りでした。
しかし3日間を共に過ごすうちに、その空気は少しずつほどけていきました。最終日には、すっかり打ち解けた仲間として、互いに名残惜しそうに別れを惜しむ姿があちこちで見られました。 最初は言葉少なだった子どもたちが、最後にはみんな積極的に発言し、自分の意見を臆せず言い合うようになっていきました。同時に、お互いを気に掛ける仕草や声かけが自然と増えていったことも、見ていて嬉しい発見でした。 自己理解ワークやアート、未来船づくりを通じて自由な発想と自由な行動が許される環境こそが、子どもたち一人ひとりをのびのびと輝かせていったのだと思います。 出来上がった未来船には、参加者一人ひとりの想いがしっかりと詰まっていました。細部の作り込みにこだわる子、全体のバランスを考える子、絵柄を丁寧に仕上げる子―それぞれの個性が持ち寄られ、一つの作品へと結実していく過程は、見ているだけで頼もしさを感じさせるものでした。 今回はウクライナの子どもたちも参加し、会場は国際色豊かな雰囲気に包まれました。言葉や文化の違いを越えて、共に手を動かし、共に笑い合うひとときは、「じぶんとなかま」というこのプログラムのテーマを、何よりも鮮やかに体現するものとなりました。 たった3日間のプログラムでしたが、「じぶんを発見しながら、お互いを理解しようとする」子どもたち一人ひとりの姿に成長を感じることができました。みんなにとって、こころに残る仲間との出会い、体験になっていたらと思います。 協力くださった垣尾先生、山口先生、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました! (執筆:足立・河合) こどもたちのアイデアは無限!2日目は、「MOVE IF」で体を動かすゲームから。お友達との共通点を見つけたり、みんなの価値観に触れる時間です。意外と全員が揃うのが難しくてびっくり。全員が揃ったのは「兄弟がいる人」「いちごが好きな人」。一人だけ違う質問は、とっても貴重。一人だけの場合は、みんなで拍手! 次は「MY WORLD MAP」。まずは自分のロゴを思い思いに作成。これもまた低学年の子どもたちは「みて!わたし、これが好きなの」「僕はこの色が好き」ワイワイガヤガヤ、口も手も止まることがありません。高学年のこどもたちは「むずい」と言いながら、しばし考えたのち、好きなものをゆっくり書き始め、最後にイニシャルを入れたりして完成してくれました。 続いて大きな画用紙に描くマイワールド。「なんでもいいよ」と言われると動きが止まるこどもたち。スタッフの語りかけをきっかけに、そもそも自分のルーツってなんだっけ?家族ってどんなイメージ?学校では何を学んでいるの?お友達との関係や、日本という国は何が有名?などなどを辿る「マイワールドマップ」作りに挑戦しました。 ここで高学年のこどもたち向けにPOSIDのコンセプトを一つ紹介。自分の世界はこんなふうに見ることもできるよ、と説明すると、自分についてのキーワードが少しずつ浮かぶようになり、自己表現の幅が広がる時間となりました。
午後のアートワークは「いろいろな感覚」。「この音をアートにしてみよう」「手で触った感触を色にすると何色?」という2つのテーマのもと、五感を使った表現に取り組みました。 そして2日目の未来船づくりは、いよいよ具体的な制作フェーズへ。前日のデザイン画をもとに、ダンボールを駆使する時間が始まりました。自分のアイデアが採用されたこどもたちは、「僕はオールを作る!」「私は船の中にキッチンを作るね!」とすぐに動き始めました。 「女の子からここにドアを作って欲しい」と言われた6年生の男の子。5年生の男の子を誘い「どの大きさならいいと思う?」と二人で相談しながら作業を進めます。いよいよ、カッターで切るとなった時、「男子みんなの意見を聞こう」とみんなを呼びにいきました。中学生の子に切ってもらうのを手伝ってもらい、縁をテープで貼った方がいいというアドバイスももらって、完成。と思いきや、その後も「ドアノブはこの方がいい、これを使おう」「ここはもっと補強が必要だ」と改善案が止まりません。 「船のいかりを作ろう」「釣竿を作ろう」「冷蔵庫を作ろう」「靴箱を作ろう」「操縦席を作ろう」「オールを出す穴を作ろう」・・・子供たちのアイデアはとどまるところを知りません。素晴らしいのは、思いついたらそれぞれがすぐに取り掛かるところ。周りの友達の知恵を借りたり、大人の力を借りて硬いダンボールを折り曲げて、どんどん仕上げていきます。 そのわきで黙々と地道な作業を続ける子供たちもいます。全員分のお皿を作るんだと描いて来る作業に追われるチーム。船底に波をイメージしてビニール紐の束をせっせと作って貼るチーム。海の生き物を波間に貼るんだと描いては切って貼り続けるチーム。 中学生の男の子は気づけばみんなに頼られるリーダー。小学生のこどもたちが「これはどうしたらいい?」「これ今やっていい?」と質問攻めに・・・。それでも一つ一つ優しく答えて指示を出すかっこよさ。別れ際、初日しか来れない小学2年生の男の子には「リーダーは、船長だ!船が出来上がって出航する時、出航の合図はこれを鳴らしてね」と音が鳴るアヒルを託されていました。 昨日まで知らなかった仲間。一緒にモノづくりに挑戦するだけで、こんな絆が生まれるんだなぁと嬉しく思いました。 あと5分だけ、あと1分だけ、、、今日もギリギリまで作業をして、名残惜しそうに子どもたちは帰路についていきました。 「じぶん」を見つける旅へ2026年8月19日から3日間、小学2年生から中学2年生の日本とウクライナの子どもたち(延べ28名)が「こども体験ラボ じぶん発見コース」に集まりました。 今回の「アート&イングリッシュで見つけるじぶんとなかま」では、ひとりひとりが自分の興味や感情と向き合い、自分なりの言葉やかたちで表現する体験をたくさんしてもらいました。 また、はじめて出会った仲間たちと大きなモノづくりにもチャレンジしました。3日間の集中型プログラムだからこそ、仲間とじっくり向き合い、力を合わせることができる。 自己理解ワークを軸に、アートや英語表現を織り交ぜたアクティビティを通じて、子どもたちにとってのじぶん探しの旅のスタートです。 じぶんってなに?初日は少し緊張した面持ちの子どもたち。 朝のグリーティングで、まずは簡単に自己紹介。初対面同士の距離が、少しずつ縮まっていきました。続く「WHO I AM・WHO YOU ARE」では、ボールを投げ合いながらお互いを知る「BALL TOSS」でリラックスした空気が生まれ、場の緊張がほぐれていきました。 そして次は「CUBE BOX」。まずは自分のことについて10個見つけるという課題。絵が得意な子はイラストで、絵が苦手な子はキーワードで、「自分の好きなもの」などを10枚ほどのカードに書き出していきます。これが意外と時間のかかる作業でした。「自分って何が好きなんだっけ?」「何が得意だったっけ?」―改めて自分自身に問いかける時間です。 日本の低学年の子どもたちは悩みつつも、楽しそう。意外に苦戦していたのが高学年のこどもたち。最初の3つはすぐに出てきたけど、その先を悩む子が続出。「自分のことなら、なんでもいいよ」と声かけても、「わからない」とますます頭を抱える子も・・・。 ウクライナの子どもたちはどんどんキーワードを書いて「10枚では足りないよー」という子や、1枚1枚の絵に夢中になって、最後は自分の好きな国旗シリーズでまとめる子もいました。 書き終えたカードは箱の中へ。それを別の参加者が開けて中身を見て、誰が書いたものかを当てていくゲームへと展開していきました。最初ゲーム「BALL TOSS」で聞いたみんなのインタビューでの答えが大ヒントに!出会ったばかりの仲間にも、自分と同じキーワードを持つ子がいる。同じと違いを楽しみながら、自分を知り、同時に他人を知る。そんなきっかけが、教室中で広がっていきました。 午後は臨床アートの垣尾先生によるワーク「いろいろな気持ち」。「自分の気持ちを色にしてみよう」をテーマに、パステルを通して、自分の気持ちのイメージを表現していきました。 夕方にかけては、この3日間を通じてつくりあげる「未来船」のデザイン画づくりがスタート。それぞれが思い描く未来の船の姿を、紙の上に描き出しました。
「どんな船がいい?」「ボート?」「何色?」。1日過ごした子どもたち同士の会話も弾みます。出来上がったデザイン画をみんなでシェア。みんなのアイデアを一つの船のデザイン画に盛り込んでいきます。 出来上がったデザインは、大きな貨物船のような船の形。男の子たちは「2階建てがいい!窓をつける!オールも必要だ!」という意見。女の子たちは「大きなリボンをつけたい!お花と星をいっぱい飾りたい!キッチンが欲しい!」とアイデアが止まりません。 最終的には、「片面ずつ違うデザインでいいよね」と一件落着。オムライス好きの男の子が描いた「オムライス号」のアイデアも無事にはまって、みんな満足してくれました。 そこで終わる予定だったのですが、デザインができたとなると、ちょっとでもいいから今すぐ作ってみたい!ダンボールでどのくらいの大きさになるかやってみよう! 気づけばこどもたちも大人のスタッフもみんな夢中!あっという間に土台が出来上がっていました。 想定していたよりも早いペースで、作業は進んで、初日は終了。帰りたくない!とギリギリまで作業していたこどもたち。また明日ね!と笑顔で帰っていきました。 7 月 25 日(土)、「こども体験ラボ・せかい探求コース」の第 2 回が開催されました。今回のテーマは「イタリア・トルコ・ ロシア」。会場にはほぼ満員の親子およそ30 組が集まりました。 はじまりは、ちょっぴりドキドキから イベント自体は 14 時からですが、実はその前、10 時からスタッフは集まり、準備に追われていました。会場には万国旗を 飾り、紹介国の絵本や、簡単な会話集などを設置し、その間、3 カ国のゲストとともにリハーサルの準備も進めます。開演 1 時間前には全員で最終確認のミーティングを実施し、13 時半の開場と同時に、受付とウエルカムタイムがスタートしました。 初めて会うお友だちやゲストを前に、最初は少し緊張した顔をしていた子どもたち。それでも、スタッフが「今日は何が楽しみ?」「万国旗の国旗、どれか知ってる?」なんて声をかけていくうちに、少しずつ表情がやわらいでいきました。 イタリア・トルコ・ロシアから来たゲストと、はじめまして 14 時、いよいよオープニングセッション。「こども体験ラボ」の紹介動画が流れると、子どもたちの目が輝き始めました。この 日のゲストは、GSSとも⻑年お付き合いのある特定非営利活動法人NICEからのご紹介で参加してくれた 3 名。イタリアからエマさん、トルコからエリンさん、ロシアからアンナさんです。2 日前に来日したばかりとあって、時差ボケが心配されま したが、子どもたちの元気な姿に引っ張られるように、活発に対応してくれました。 早速、自己紹介から。それぞれが名前と出身国とともに、「I like マンガ!」などと一言添えると、子どもたちからも、自然 と笑顔がこぼれます。このあと、3 カ国のグループ分けをして、いよいよ「せかい探求」の旅がスタートしました。 最初のアクティビティは「ワールドナンバーズ 〜各国語で数を数えよう」。グループごとに初めて聞くイタリア語、トルコ語、ロシア語で数字をゲ ストから教わり、みんな真剣に練習していました。「uno (ウーノ)、due(ドゥエ)、tre(トレ)、quattro(クワット ロ)、cinque(チンクエ)」と大きな声で叫んでいたのは、イタリアチーム。ロシア語もトルコ語もなかなか手強く、「え〜難しいなあ」などと言いながらも、チーム一丸となって練習することおよそ 10 分。 その成果を保護者の皆さんに向けて発表します。「せーの!」を合図に、子どもたちは慣れない発音を一生懸命まねしながら、声をそろえました。「なんか楽しい!」という声とともに、みんなの緊張がふわっとほどけていくのがわかる、そんな時間で した。 からだを動かして、あっという間になかよしに 14 時 25 分は「ワールドバスケット」、みんな大好き椅子取りゲームです。輪の中心で「I love Turky!」と叫べば、トルコ チームのメンバーだけが、別の椅子に移るという仕組み。さらに「I love Everyone!」と言えば、全員が動くというルールで す。走って、笑って、椅子に座れても、座れなくてもみんな大笑い。ことばが通じなくても、一緒に体を動かせばあっという間 に仲良くなれるそんな光景が会場のあちこちで見られました。 元気に体を動かして、大騒ぎした後はみんなお待ちかねのおやつタイム! 用意されたチームごとのテーブルに着席すると、 そこに用意されていたのはイタリアの伝統菓子「スフォリアテッラ」。ナポリ発祥の貝の形をした菓子で、リコッタチーズ入りと、 カスタード入りの 2 種類。原料もきちんと明記されているので、アレルギーがある子も安心して楽しめます。そこに、ゲストのみんながそれぞれの国からお土産に持ってきてくれたキャンディーも加わりました。珍しいおやつにみんな興味津々。「これ、意外と甘くないね!」「へ〜、こんなお菓子をイタリアでは食べているんだ」とにぎやかな声が広がります。 そしてこの時間を使って始まったのが、ゲストへの「インタビュータイム」。 「トルコで有名な場所は?」「イタリアで人気のご飯は、やっぱりパスタ?」「ロシアではバレエが盛んなの?」―――次々と 質問が飛び出します。少しシャイな子どもには、「お助けカード」を事前に用意しました。これを使って質問にチャレンジ。「イタリアの小学校には給食はありますか?」「トルコの小学生はどんな遊びをしていますか?」といった質問も加わり、会場は大いに盛り上がりました。 「へー、知らなかった!」 「そういう遊び、日本と似ているね!」 「そんな違いもあるんだね!」―――そんな子どもたちの楽 しそうな声が、あちこちから聞こえてきます。教えてもらうのではなく、目の前にいる人に直接聞いて、直接答えてもらう。だ からこそ生まれる「へえ!」が、たくさん詰まった時間でした。 ワールドクイズで、会場は大興奮! 15 時を過ぎた頃、この日いちばんの盛り上がりを見せたのが「ワールドクイズ」でした。A か B か、答えを選んで会場を右 へ左へ大移動しながら答えていくこのクイズ、子どもたちのはしゃぎっぷりはまさに圧巻でした。 「トルコの伝統料理はどっち?」「モナリザを描いた人はどっち?」「ロシアバレエ音楽で世界的に有名なのはどっち?」―― ―次々と出される難題に「こっちだよ、こっち!」「え、ちがう気がする!」と、友だち同士で相談しながら走る子、自信満々に一直線に駆けていく子。そして、答えが発表されるたびに「やったー!」「ええー!?」と歓声とどよめきが会場中に響きま す。子どもも保護者も一緒になってワキたる、まさに今回のハイライトと言える時間になりました。我が子のはしゃぐ姿に保護者の皆さんも思わず笑顔をこぼしていたのが印象的でした。 メッセージボードで伝えたい思い 様々なアクティビティで大騒ぎしていると、時間はあっという間に 15 時 20 分をまわっていました。最後のプログラムは、ゲストへのメッセージボード作り。子どもたちが思い思いに言葉を綴っていきます。 「とてもよいたいけんとなりました」 「すてきな時間をありがとう」 「また日本に来てね」―――たくさんのメッセージが並びま した。中にはイタリア語やロシア語で「ありがとう」の言葉をどう表記するのか、自分で調べて書き込む子の姿も見られまし た。 そしていよいよクロージングと全体写真撮影の時間です。走り回った後の少し上気した顔で、みんな最高の笑顔を見せてくれました。各国のゲストと個別に写真を撮る親子の姿も。。。 皆さんにとって忘れられないひとときとなり、この日の探求 の旅は幕を閉じました。 「ちがい」だけじゃなく、「おなじ」も見つけられた日 今回は、イタリア・トルコ・ロシア出身のゲストをお迎えし、それぞれの国の遊びや文化にふれながら、お菓子を食べたり交 流したりする時間となりました。最初は少し緊張していた子どもたちも、一緒にゲームをしたり、英語や現地のことばを教わったりするうちに、自然と笑顔がこぼれるように。 私たちが大切にしているのは、国についての知識をたくさん覚えることだけではありません。実際にその国の人と出会い、話し、遊び、文化にふれることで、「ちがい」を知るだけでなく「おなじ」も見つけられること。その積み重ねが、いろいろな価値観を受け入れる力や、自分とはちがう文化への興味につながっていくと考えています。 満員御礼となった今回のプログラム。「こども体験ラボ・せかい探求コース」は、これからも子どもたちが世界と出会い、自分自身について考えるきっかけとなる体験をお届けしていきます。 ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。 次回は、8月19日〜21日のじぶん発見プログラムです。皆さんにお会いできるのをスタッフ一同、楽しみにしています。お友達とお誘い合わせの上、ぜひご参加ください! (執筆:足立真理) |
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