こんにちは。今月30日は福岡で、また来月21日には東京で、セミナーを行います。テーマは、前回と同じくグローバル化と教育についてです。どちらの会場も、代表理事の足立と私・河合がファシリテーターとして参加させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 福岡は、数名の高校生たちから参加お申し込みをいただいているので、日本の現状や日本人としての特性を少しでも認識した上で有意義な海外体験ができるよう、お役に立てればと願っています。また英語学習も含む日常の中で、「いまできること」などにも触れることができればと思っています。(みなさんのおかげで、福岡は定員いっぱいとなりました。ありがとうございます) 東京は、教育関係者の方たちに幅広くご参加いただけそうですので、今後のGSSプログラムをより充実させるための意見交換会に発展するかもしれません。たくさんのご意見、ご要望を保護者&学生のみなさんにもお聞きしたいので、夏休みに突入したばかりのお忙しい時期かと思いますが、お繰り合わせの上、ぜひお越しください。みなさんの参加をお待ちしています。 日時:7月21日土曜日13時30分〜 15時00分 場所:東京都 港区 (場所の詳細は参加決定者にお知らせします) 定員:20名 (定員になり次第、受け付けを終了します) 参加費:無料 さて、グローバル化が影響し続けている日本の教育、ここ数年でかなり変わってきたのを、遠く離れたアメリカで感じています。私はアメリカ・オレゴン州のポートランドで「日本」を客観的そして多角的に見つめながら、教育のあり方、真髄を追求したく、大学院で学んでいます。日本やいろいろな国からアメリカに留学している高校生や大学生のカウンセリングをさせていただく機会もあり、また娘たちをこちらで育てていることもあって、アメリカの学校教育、家族、こどもたちの人間関係、すべてが研究対象のようになってしまっています。大学院で共に学ぶクラスメートは、様々な学年、様々な科目を教えるプロの先生たちなので、多くのことを日々学ばせてもらっております。 「教育=平和な世界に貢献できるような人材育成」だと信じて、平和教育を専攻し、教育だけにはまらず、西洋思想に大きく影響を与えている旧約・新約聖書研究、平和構築のための倫理学なども学びました。そんな中、日本の英語教育、社会システムのひずみから生まれる様々な問題への憂慮を大きく引き離し、日本の学生さんたちを見ていて一番感じるのが、「自己肯定感の弱さ」と「依存心の強さ」です。それは危機感として、といっても過言ではありません。なぜならそれが子どもだけでなく、親世代にもあって、楽しいやりがいのあることをそう思えない図式が見え隠れしているからです。 英語のために留学する。学校の海外研修に参加する。日本のグローバリゼーションはそんなマーケットを大きく育て、文科省はカリキュラム改定、英語力アップのための教員養成、資格取得の義務付けなどにより、そんなマーケットを後押しします。GSS立ち上げ当初は、私たちも日本の英語教育には大きな疑問があり、自己表現をメインにしたコミュニケーションベースのプログラムを開拓してきたこともあるので、現状は理解できるのですが、留学して混乱する子どもたちのサポート教育は何もなされていないことに、あらためて気づかされています。 そんな背景もあり、アメリカで盛んなアイデンティティー教育とリーダーシップ教育に、いまはより深く携わるようになりました。人種差別、男女差別、LGBTQの問題、その解決につながる糸口が、他人に対して寛容な文化背景と、人間の尊厳を守る社会正義、自由と平等の精神にあることを学ばされています。多少アメリカナイズされた頭で、日本人としてのアイデンティティーを再構築する作業を、私自身もさせられている気がしていますが、セミナーではその体験も踏まえ、お話できたらと思っています。セミナーは事前に申し込んでくださった参加者のみなさんのご興味やお子さんの年齢にあわせ、各会場で内容の調整をします。が、全体として、次世代の子どもたちが 自分も他人もポジティブに受け入れる 自分のため、人のため、社会のために、自分を生かす喜びを知る そのための教育サポート、留学サポートを具体的にご提案したり、意見交換させてもらえるような場にしたいと考えています。 さわやかな青空が毎日広がるオレゴンから、梅雨の日本へ。 みなさんとお会いできるかと思うと、梅雨空も恋しく思えます。 それではまた GSS 河合
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